昔は親族をはじめ、知人や職場の人、昔の知人など多くの人に参列してもらう一般葬儀が主流でした。
しかし近年は『家族葬』といわれる縮小化した葬儀を選択するご家庭が増えています。
今回は従来の葬儀と『家族葬』はどのような違いがあるのかご紹介します。
最新の調査では葬儀に『家族葬』を選ぶ人が過半数超え
近年、葬儀の形式が多様化していることや物価高騰などの影響により節約重視志向が高まっていること、さらに少子化によって葬儀を執り行う側に負担をかけたくないという思考が高まっていることから、従来の葬儀を縮小化した『家族葬』を選ぶご家庭が増えています。
ある最新の調査によると、家族葬を選ぶ人の割合は過半数を超え、約65%にまで上る結果が出ています。
調査が行われた時期が新型コロナウイルス感染拡大に伴い、自粛ムードが漂っていたこともありますが、新型コロナウイルスが落ち着いた後の調査でも、家族葬を選ぶ人の割合は約55%超えと過半数を超えました。
現代の主流な葬儀形式となりつつある『家族葬』は、現代社会を生きる人々の生活スタイルに適合しやすい葬儀形式であることが選ばれる大きな理由なのかもしれません。
『家族葬』の特徴や従来の葬儀との違いを紹介
『家族葬』は身内や親しい知人だけで行う小規模な葬儀
まずは『家族葬』の基本情報を見ていきましょう。
家族葬はその名の通り、家族や親族、そしてごく親しい知人だけに声をかけて行う小規模な葬儀を指します。
人数だけでなく、内容もご遺族や故人の希望に沿って縮小するケースもあり、反対に自由度も高まるため、故人の希望に合わせて葬儀の流れや雰囲気を決めることができるのも特徴的です。
従来の葬儀との違いは?
従来の葬儀では、お通夜や告別式、そして火葬までの流れが一般的な流れです。
また、人数も30人~100人規模の葬儀が多く、故人によっては100人以上の大規模な葬儀となるケースもあります。
しかし、家族葬の場合は、基本的に家族と近しい親族だけで執り行われます。
そのため、10人~20人程度の少人数で葬儀を行い、皆でゆったりと故人を見送ることができるという点が人気です。
また、内容を縮小化するご家庭も多く、お通夜は省略して告別式と火葬だけを1日の中で執り行う事例も増えています。
参列者でない知人には丁寧に説明してトラブルを回避
家族葬は身内や親しい知人だけで執り行われるため、準備や金銭的負担も少なく済みます。
また、のんびり過ごしながら葬儀に参列できるため、皆で故人に思いを馳せやすいという点も人気が高まっているポイントでしょう。
しかし、デメリットもあります。参列しない故人の友人や知人、また遠い親戚には、丁寧に説明してトラブルとならないよう配慮する必要があります。
葬儀場の案内ではなく、故人が亡くなったことを知らせる訃報を連絡し、その上で「葬儀は親族だけ(家族だけ)で執り行う予定です」と丁寧に説明しましょう。
特に年長者の場合は、少人数で執り行うことに対して不満を抱く人もいます。
後にトラブルにならないよう上手く伝えてください。
家族葬は、近しい間柄の人たちだけでゆったりと故人を見送ることができる従来の葬儀を縮小化した葬儀形式です。
観音院では葬儀の受託を行っており、家族葬などの葬儀にも対応可能です。
家族葬をご検討中の方は、ぜひ一度、ご相談、お問い合わせください。