『散骨』は、子どもたちに金銭的にも管理面でも負担をかけずに済む点や、自然に還るという思想から人気を集めています。
しかし、安易に散骨を選び、後悔したという声も少なくありません。
散骨を選んで後悔した人たちは、どのような理由で悔いが残ってしまったのでしょうか。
葬儀方法を決める前に散骨を選ぶ時の注意点を確認しておきましょう。
『散骨』で生まれやすい後悔の理由とは
『散骨』は近年注目を集めている葬儀方法の1つです。
費用を抑えられることや、子どもたちに後の墓石管理負担をかけずに済む点が主な人気の理由です。
しかし、粉砕した遺骨を自然に撒くという手法上、その注意点やデメリットを考慮せずに決断してしまうと、後悔につながる恐れもあるでしょう。
実際に「散骨を選んで後悔した」という遺族の意見には、以下のような理由があります。
- 縁もゆかりもない場所に散骨してしまった
- 親族から「遺骨がお墓に入っていないなんて」と責められた
- マナーやルールを確認せず非難された
- 遺骨を全て撒いてしまったため供養できない
以上のような理由で後悔が残る例もあるので、事前に散骨の注意点やデメリットも把握することが大切です。
悔いを残さないために知っておくべき『散骨』を選ぶ際の注意点
散骨した後で悔いを残さないためにも、事前に『散骨』を選ぶ際の注意点を把握しておきましょう。
散骨場所はあらゆる想いを汲んで選ぶ
散骨プランを提供している葬儀社によって、散骨場所は異なります。
場所がすでに指定されているプランもあれば、ある程度、ご遺族やご本人の希望に沿って場所を選べるプランもあるでしょう。
思い入れの深い場所や近場で散骨したいなどの希望がある場合は、プラン内容を詳細まで確認してください。
家族や親戚とは事前に『散骨』に関して十分話し合う
散骨という葬儀方法は、日本では最近注目され出した方法です。
日本古来からの思想を考慮すると、親族の中には「遺骨をばら撒くなんて故人に失礼では」「お墓がないなんて可哀想」と考える人もいるでしょう。
家族や親族と話し合わずに散骨を選んでしまうと、周りから非難を浴びることになり、家族や親族内でトラブルに発展しかねません。
トラブルを回避するためにも、葬儀方法は事前に故人と関わりの深かった家族や親族と十分話し合って決めましょう。
遺骨を全て散骨するか手元に置く分を残すか十分検討する
散骨の場合、粉砕した遺骨をすべて指定した場所に撒くか、あるいは一部は手元に残すか決めることができるケースが多いです。
故人の遺骨をすべて自然に還してあげたいという思いが強ければ、全てを散骨するプランを選んでも問題ないでしょう。
しかし、散骨を選んで後悔した人の中には、遺骨が全く残らなかったことを後になって悔いているという声も少なくありません。
このような後悔を残さないためにも、手元に残して手元供養品に納めて仏壇に置いたり、親族の声によりお墓がある場合は納骨するという方法もあります。
円滑な散骨のためにマナーやルールを守ることも重要
散骨は自然に故人の粉砕した遺骨を撒く供養方法です。
そのため、必ず法律や自治体のルールを守り、その近辺に住む人への配慮を忘れずに実施することが最重要です。
葬儀社のプランであれば、基本的な法律やルールを遵守して実施してくれるため、ご遺族が不安に感じることはないでしょう。
ただし、中にはきちんと手順を踏まずに曖昧な知識で行っているケースも稀にあるため、プランの口コミなどを確認することも大事です。
今回ご紹介したように、散骨は良い点ばかりではなく、安易に決断してしまうと後に悔いが残ってしまうケースもあります。
必ず家族や親族とよく相談し、プラン内容を詳細まで確認した上で、故人やご遺族が納得できる『散骨』を実施しましょう。
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