私たちの家族の一員として飼育されている犬たちは、家族とはいえ、人間とは習性や体の構造など多くの部分に違いがあります。
接し方や生活環境によっては日常的にストレスを与えてしまい、寿命を縮める原因になることもあるので注意が必要です。
この記事では、犬にストレスを与えてしまう飼い主の行動や生活環境を解説しています。
ストレスは犬の寿命を縮める原因にもなり得る
ストレスを溜め込みすぎると心身の健康に悪影響を及ぼすことは広く知られています。これは人間だけに留まらず犬も同様です。
特に犬の場合、人間よりも警戒心が強く、飼い主の行動や周囲の音などあらゆることに反応してしまうため、ストレスを感じやすいと指摘されています。
それゆえ、私たちがストレスに感じないことでも強い負担になっていることもあり、飼い主が気付かぬ間に体調不良や精神不良に追い込まれることがあるので注意しましょう。
犬にストレスを与えないためには、犬らしい規則正しい生活を送らせてあげたり、犬が快適に安心して暮らせる生活環境を整えてあげることが大切です。
また、飼い主が正しい愛情の注ぎ方を意識することも忘れてはいけません。
犬がストレスを感じやすい行動や生活環境とは
飼い主が愛犬に誤った接し方を続けていたり、不適切な生活環境は体調不良や精神不良に陥りがちです。
ここでは、犬がストレスを感じやすい行動や生活環境を紹介しているので、心当たりのある方は今すぐ改善しましょう。
飼い主からの愛情不足
犬は元々群れで行動していた動物なので、協調性や社会性を重んじる習性を持ちます。そのため、現代では仲間に該当する家族や飼い主からの愛情が必要不可欠と言っても過言ではありません。
1匹で留守番する機会が多かったり、在宅中も飼い主にかまってもらえないなど愛情不足を感じてしまうと、強いストレスにつながります。
ストレスから問題行動に発展し、さらに飼い主に強く叱られてストレスが増幅するといった悪循環に陥るケースも珍しくないでしょう。
もちろん、お留守番に慣れさせることは大切です。
しかし、できる限り早く帰宅するよう心がけたり、帰宅後は愛犬との時間をたくさん設けてコミュニケーションをとってあげるなど、十分な愛情を注いであげてください。
犬にとって不適切な生活環境
生活環境は、犬にとっても健康を左右する重要な要素です。飼い主の生活だけを考えて部屋を整えてしまうと、犬にとって住みにくい環境になる恐れがあります。
例えば、愛犬が過ごすスペースが道路に面している場合、外からの騒音によって犬は常に警戒心を持って過ごさなければなりません。
また、室温が適切でないと体調不良に陥ってしまい、最悪の場合、熱中症などで死に至る危険性もあります。
このように適切な室温や愛犬が安心して暮らせる環境を整えなければ、犬は常にストレスにさらされている状態で日々を過ごすことになります。
犬にとってどのような環境が望ましいのか見直し、あらためて生活環境を整えてあげましょう。
間違った愛情の注ぎ方もストレス原因に
犬に愛情を注ぐことは大切ですが、四六時中、隣にいることは避けましょう。
あまりかまいすぎてしまうと、飼い主の姿が見えなくなるだけで強いストレスを感じる『分離不安』を発症する恐れがあります。
お留守番はもちろん、飼い主在宅中もストレスを感じながら過ごさなくてはいけないため、分離不安症はお互いにとって辛い症状です。
また、常に一緒にいることで疲労を回復できないといったデメリットもあります。
愛犬とは正しい信頼関係を築き、適度な距離感を大切にしながら愛情を注ぐのが最適です。
時には少し離れてお互いの時間を作ることも意識してください。
